逆行

私のネイタルチャートは木星が逆行しています。木星は拡大の感受点で、喜びをより大きく、欲望もより大きく、とにかくいいも悪いも関係なく、拡げていく感受点です。

私はこれが逆行しているので、「留める」という作用になります。拡大の反対で引き締めるのではないか?と解釈される方もいると思うのですが、引き締めるのは土星の役割なので、拡大の逆行は「留める」で、広がりを阻止する、という解釈に落ち着いています。

逆行というのは、ジオセントリック(地球視点のホロスコープ)でしか見られない現象で、つまり地球にしかない概念です。ヘリオセントリック(太陽視点のホロスコープ)では、逆行はありません。

逆行があるからこそ、地球は安全なんだな、と気がついたので、それを書いていきます。

社会天体のほとんどが、逆行している方に何人かお会いしたことがあります。その方々とお会いして、価値観やこれまでの状態なんかを聞いていると、一般の人たちとまるで逆で、大変良い気づきを得ることができます。

一般常識と呼ばれるものは、時代によって変わります。当たり前の価値観は決して当たり前ではないのですが、あまりにも多くの人がそれを「正解(常識)」とするので、そのことを忘れがちになります。逆行している人たちは、常識が常識ではないことを思い出させてくれます。

例えば海王星を例に挙げると、夢は叶えるもの(希望)、とは捉えず、夢は諦めるもの、と捉えます。こうすると無謀な夢には簡単に諦めをつけることができ、うわつかず、地に足のついた生活が送れます。

また、今の時代を生きていれば、基本的には会社や公的機関に勤める方が多いと思います。もちろん、ライフイベントによって、専業主婦になったり、病気などでいっとき家に籠るなど、常に会社・公的機関に在籍するわけではありませんが、多くはそこに所属する期間はあると思います。

逆行している彼らは、ここに在籍をしていることができません。入ろうとしても、またいっとき入ったとしても、弾かれます。

常識ーーみんなが普通と思っていること、と言ってもいいかもしれませんが、それが、「みんな」ではなく「個人的」な普通になってしまい、どうにもならないのです。

家庭や仲間の中でなら、「個性」として処理される特性も、社会(会社・公的機関)という大きい塊の中に入ると、一般的な常識の解釈がその人独自の常識で動いているので、足並みが全く揃いません。

逆行している彼らの普通は、一般の人の普通とは違います。

エンデの「モモ」というお話を知っていますか?社会天体が逆行している彼らは、「モモ」です。彼らが行き過ぎを止めて、いいバランスを保ってくれているのです。間違いなく。

今は、とても時間が早いです。季節感を感じることなく、社会(会社。公的機関)の時間に合わせて前に進んでいる場合も多いのではないでしょうか。私もそうでした。でも、彼らは違います。ちゃんと「自分の時間」で進みます。ここが私が彼らを「モモ」と呼ぶ所以です。時間泥棒から時間を取り返してくれるのです。

私は木星が逆行していると書きました。普通の人は木星を「ラッキー」のサインとして、吉凶で言えば「吉」の感受点と捉えますが、私は逆で、木星が怖くて仕方がありませんでした。デカくならなくていいし、いいも悪いも、普通が一番いいの、と思っていました。

私はきっと、広がりを抑えることで、欲望やよくないことが拡がるのを留める、いいことであっても行き過ぎない、そんなバランスをとる役割を地球でになっているんだと思います。

逆行は悪いことじゃないんだよ。それが言いたかっただけなんだと思います。

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