麗子さんという12人のお子さんを産んだ女性から「はじめは”消す”のかと思ったのよ。そしたら違った。」と、教えてもらった。
これは、星読みの「月」の答えにつながっていた。月は、欠けてはいない。光が当たっていないだけで、そこには実態がある。そして、地球からは片側しか永遠に見えない。だから見えない部分を足そうとする方法で解決しようとしてもうまくいかないのだ。月は新月から満月を繰り返す。これは「変容」していると同じこと。だから、満ち欠け(欠損)は、変容への扉なのだ。
「消す」のは文字通り「新月」。でも違う。消したあと、満月へ向かう。変容する。
冒頭のコメントは恋に対するコメントだった。麗子さんの恋の相手は、妻に先立たれた男性だった。亡くなった先妻は、消えたくなかった。そら当然だ。でも、変わりたかった。変容したかった。理由は色々あるだろう。死んでもに魂は成長し続けるようだから。ああ、麗子さんが理解したんだ。その女性の気持ちをね。変容のお手伝いだ。
わたしは土地を相続した。先祖代々、というわけでもないのだが、わたしの祖父が購入した土地だった。祖父は何人かなあ?とにかく7人とかそれくらいの兄弟の一番末っ子だった。自分が家長になることを夢見ただろうな、と思う。
わたしの父は祖父より先に亡くなった。わたしが継いだ土地は本来は父が引き継ぐものだったと思う。でもそうならなかった。こうなったのには、訳がある。
祖父は40代で脳卒中で倒れ、半身不随になった。働くことができず、家にずっといた。そんなに動けないので、散歩などの外には出かけていたっが、祖父母の部屋にほぼ一日いることがほとんどだった。一方、父は、わたしが小学校低学年の頃、単身赴任で働いていて、家にはいなかった。
わたしの母と祖母は折り合いが非常に悪かった。嫁姑問題が家でも勃発していた。家の中は最悪な空気だった。これは今振り返ると、そうだった、という感じで、当時はこれが普通だと思っていた。
父性が不在の家で、母性が喧嘩している。条件を聞いたけで、子供にはあんまり宜しくはない感じだよねえ。というのがわかる。だからってどうすることもできないけどね。
祖父は自由に動けないこともあったのか、とても性格が捻じ曲がっていた。祖母や母をお手伝いさんのように扱っていた。祖母・母は疲れていた。父も疲れていたと思う。父は、直接、祖父の横暴に介入することはせず、間接的に横暴を止めていた。その一番が「墓」の問題だった。
祖父は、自分の墓を欲しがった。そして生きているうちに墓を買った。この行動がわたしは祖父は家長になりたかったんだろうな、と思う所以でもある。
父にはこれが横暴に見えたのだと思う。
一つはお金の問題。まだ墓はないのに、お金はどんどん取られるのだ。払っているのは自分。祖父は一銭も払っていない。生きているわたしたち家族が使うお金で精一杯なのに、誰のためにもなっていないもの(まだない墓)にお金を払う余裕なんてないのだ。
もう一つは継承者の問題だ。わたしは姉妹で家には男がいない。つまり跡取りがいないなのだ。墓ができても誰も守って行く人がいないのだ。
そんなこんなで父は墓をキャンセルした。祖父に内緒で。父は「死んだら、わからないんだから、別にいい」と言って、祖父にはいっさい話さなかった。まあ、言っても祖父は聞かないだろうし、それに父も祖父が反対したところで、墓をキャンセルしただろう。わたしにはっきりと「家を継ぐ必要はない」と生前言ったからだ。
また、子供の未来を考えた時、養子を迎えてまで存続させる意味のある家とは父には思えなかったのだと思う。子供の心を救ってくれたんだと思っている。
でも、家族ってつながってしまっているんだ。祖父はなんか理解していたと思う。だからこそ、父は先に死んだ。父はもう十分生きたと思ったが、祖父は解決していなかった。墓が消えたからだ。死んだらどこに行ったらいい?自分が生きた証(家長)は?でも父がそれを消した。
父には弟がいた。わたしから見れば叔父さんだ。叔父さんは父の文句を一つだけ言った。
「親父の墓を売ったのはダメだ。」
叔父さんの言い分もわかる。ただ、わたしは父の言い分もわかる。そして、自分の言い分もある。わたしは嫁いでいて、性が変わった。妹もだ。父が生前危惧したように誰も継ぐ人はいないのだ。ちなみに叔父さんも養子に出ていて、つげん(笑)。
そうなると「変容」しかなかった。共同墓地という選択。ちゃんとしたところを選んだよ。ちゃんと住職にもお願いして了承を得た。そして、このお寺のご縁は、父が亡くなった時にできたご縁だった。父は分かっていたんだと思う。だから、入れる場所を自ら引き寄せたんだよね。ありがとう。
そして、土地はわたしがついだ。これにも意味がある。
祖母は生前、わたしに言ったのだ。「家を守ってね。」それを後から聞いたわたしの母は、「聞かなくていい」って言っていたけど。わたしはこれが祖母の心からの願いだと思った。
そして、わたしのついだ土地には「家」が立っている。わたしとわたしの家族、そして母は住んでいる。
旦那がわたしに言ったことがある。「お義父さんは、わたしにお母さんを守って欲しそうだよね」。
というわけで、わたしは土地の上に立っている「家」を使って、母を守ることにした。家は女にとってとっても大事なんだよね、ばーちゃん。
麗子さんもこれと同じ手法を使ったんだよね。「墓」。死んだら墓って大事なんだね。麗子さんのお相手は、先妻と一緒の墓に入る。これで解決。先妻を消すのではなく、変容させる。執着を手放す。
そして、わたしの土地。多分、家族みんなの意見をそこそこまとめられたからわたしに巡ってきた。祖父が亡くなったのは、わたしと妹が面会に行ってからすぐ。特老で何年も過ごしてきた祖父。特にコロナになってからは誰も面会に言っていなくて、わたしにあった時は、涙を流した。
「和を以って尊しと為す」
仏教って、まあ、お墓よね。日本の仏教は聖徳太子様からなのかな?ありがとう。
「墓」という概念、サイコーよ。生きている人と亡くなった人の「和」を、墓システムを使って繋げられる。
でも、わたしにこれが書けた(欠けた)ってことは、これから墓システムも徐々に変容していくのかしらね。