このサイトのタイトル「Raft」について、少し紹介しますね。
「About」でも触れているんですけど、Raft-ラフトは筏-いかだのことです。木材を繋ぎ合わせただけの簡素な舟のこと。日常の生活を波と例えたとき、その波を航海するには、舟が必要です。頑張って泳いでもいいのかもしれないですけれどね(笑)、それだと流石にすぐにThe ENDになってしまうので、最低限の装備は必要と、わたしは航海する舟に「筏-Raft」を選びました。
ある日、「豪華客船は沈没するから降りろ!」って言われたんです。それはnoteで知り合いになったチャネラーさんと12人の子どもを育てているお母さんと会話をしていた時に教えてもらった言葉でした。
ふたりはわたしの1歩も2歩も先を歩いているように見えていて、その言葉を教えてもらった時、なんの疑問を持つこともなく「そうか」と納得しました。
その時わたしは豪華客船に乗っていました。人それぞれ豪華客船の定義は違うと思いますが、わたしにとっては、正社員としてしっかりした会社に勤めることが豪華客船そのものでした。
腑に落としたものの、問題はどうやったら豪華客船から降りて、筏に乗り換えられるのかってこと。単に「会社を辞めます」って辞表を書けばいいだけなんですけど、当時のわたしは何せ頑丈で入り組んだ船に乗っていたみたいで、辞表を出せる状況になるまで随分と時間がかかりました。ゴールは明確になっているのにルートがわかっていない。心が迷子になって、身体が上手に動きませんでした。
今はわかりました。「豪華客船を降りよう!筏を作ってそれに乗ろう!」と心に決めた時点でそのルートに乗っているんです。豪華客船を降りて、筏に乗っているんです。巨大迷路で上から見るとスタートからゴールへの道のりがよくわかるのに、実際に迷路の中に入ってみるとゴールがわからなくなるのと似ています。
わたしにとって筏に乗ることは
「目の前に置かれた状況を楽しむこと」だったんです。
そもそも豪華客船だと思っていた会社から出ることをゴールと設定していましたが、それはすでに問題ではなかったんです。
目の前に置かれた状況に正面から向き合って その状況を味わうこと。わたしの場合はそれを楽しめるまで。
豪華客船は会社でも社会でもなく、単に自分の心の武装する状態でした。心を筏に乗せればそれで完了だったんです!!会社も辞めなきゃいけないと思い込んでいましたが、結果としてわたしの場合は辞めることになりましたけど、辞めなくてはいけないわけではなかったんですね。無理やり辞める波に乗ろうとしなくても、勝手にその波に乗っていたんだと思います。
こう考えると、生きるのがとってもとっても楽になります。
今朝、目の前に置かれたことはなんだったと思います?笑いますよ(その時のわたしは真剣ですが!)。
”朝食に「パン」を食べるかどうか。”
普通は食べてもいいでしょ?でも、わたしの心はカチンコチンでね、ごはんじゃないとわたしお身体はダメでしょ!?って思い込んでいるんです。そして、食べたら答えがすぐに出るかしら?って思ったのに、全然出てこない!!
でも筏に乗っているでしょ。答えに辿り着くタイミングじゃないのかなと。カチンコチンで閉じた状態なんだわね、受信する身体が。
とりあえず、目の前に置かれたことは「自由」って状態。なんでもできる状態ではある。
・・・白い布でワンピースを作りたいんですよね。
それをみに行こうかな。